猫が去勢・避妊が必要な理由は?
猫が去勢・避妊手術が必要な理由は、いくつか考えられます。
・予防出来る病気がある
・発情行動やストレスを抑える
・頭数が増えすぎるのを防ぐ
まず予防出来る病気とは、生殖器系の病気があります。特に卵巣や子宮、前立腺の病気やがんなどの病気をリスクを減らす事が出来ます。また去勢手術を受けた雄猫は、尿路感染症や前立腺炎などのリスクも軽減できます。
そして発情行動やストレスを抑える効果があります。繁殖期になると、発情によって猫が不安定になる事があり、飼い主や他の動物に攻撃的になってしまうことがあります。また去勢・避妊を行い性欲を抑える事で、周囲の刺激に敏感になることを防ぎ、猫のストレスを軽減出来ます。
また不必要な懐妊があると、猫の数が増えすぎてしまうため、食料や住居などの必要な資源が不足してしまう可能性があります。猫の数が増え過ぎることで、住民の生活環境が悪化する可能性もあるため、去勢・避妊を行う必要があります。
例えば、猫が多すぎて、家や業務場などに侵入してしまうことで問題が起こる可能性があります。 また頭数が増えることで猫が外で生活していくためには危険も多いからです。
以上のような理由から、猫の増殖を抑えるために、去勢・避妊が必要であるといえます。猫の保護を行う上でも、去勢・避妊を行うことが重要です。もちろん猫と暮らしている方は去勢・避妊を検討する必要があります。
猫の去勢・避妊手術の時期はいつ?
猫の去勢・避妊手術の時期は、猫が性成熟してから行われることが多いです。性成熟とは猫が初めて受精可能な期間を指します。
小型犬の場合は、6か月齢から1歳齢にかけて性成熟しますが、大型犬の場合は、1歳齢から2歳齢にかけて性成熟します。
猫の場合は小型犬のように性成熟の年齢が決まっているというわけではないため、個体によって異なります。
一般的に、猫は性成熟した時点で去勢・避妊手術を行うことが推奨されています。
性成熟した猫の場合、去勢を行うのは雌猫では7か月齢以降、雄猫では9か月齢以降となります。
去勢・避妊手術を早めに行うことで、不必要な懐妊を防止することができます。
去勢・避妊手術を行う前に、猫の検診をすることも重要です。検診では、血液検査、腹部検査、心臓病検査、感染症等の検査を行い、健康状態を確認します。
去勢・避妊手術を行う前には、猫の健康状態を確認することが重要なので、必要な検査を行い、健康な状態であることを確認することで、痛みや感染症などの合併症を防ぐことができます。そして、性成熟してから去勢・避妊手術を行うことで、不必要な懐妊を防ぐことができます。
猫の去勢・避妊手術の費用はいくら?
猫の去勢・避妊手術の費用は、地域や動物病院によって異なりますが、一般的には、去勢手術(雄猫)の費用は約10,000円~30,000円、避妊手術(雌猫)の費用は約20,000円~40,000円程度となります。
病院によっては、去勢手術と避妊手術の両方を行う場合、手術費などをまとめて行うと、費用が安くなるなど、多少特別な料金設定をしている場合もあります。
また、病院によっては、病院設備や手術条件、使用する医療器具などの条件が異なる場合もありますので、料金体系をよく確認してから手術を受けることをおすすめします。
そして病院で行う猫の去勢・避妊手術には、麻酔薬が使用されます。そのため、安全を確保するため、手術前には、猫の健康状態をチェックするための予防検診を行うなど、検査費や薬剤費などの追加費用が発生する場合もあります。
猫の去勢・避妊後の変化は?
猫の去勢・避妊後の変化は、行動や個性に大きな変化をもたらす可能性があります。
・性格の変化:発情や縄張り意識の強さが減り、落ち着いた性格になる事が多いです。
・体重の変化:去勢・避妊手術後に運動量が減少することもあり太りやすくなる傾向にあります。
去勢・避妊された猫は、雌猫の場合、排卵期(月経期)を迎えなくなり、雄猫の場合、排精期を迎えなくなります。また、去勢・避妊した猫は、繁殖行動が抑制されるため、他の猫との攻撃行動(紛争行動)が減少します。他の猫と喧嘩していた猫でも、もしかすると寄り添うような性格になるかもしれませんね。
また、行動的変化としては、去勢・避妊した猫は、繁殖行動が抑制されるため、運動量が減少し、家の中での行動が変化する可能性があります。去勢・避妊後の猫は、家の中での遊びやストレス解消などの行動が変化します。
去勢・避妊された猫は、性格や行動に変化をもたらす可能性があることから、猫を飼育する際には、去勢・避妊を行うことが望ましいと考えられています。